ニキビには尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)という名前があり、皮膚の病気の一種です。多くの人が経験するお肌のトラブルで軽い症状も含めると、成人の90%以上がこの病気を経験していると言われています。
ニキビには尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)という名前があり、皮膚の病気の一種です。多くの人が経験するお肌のトラブルで軽い症状も含めると、成人の90%以上がこの病気を経験していると言われています。
原因は様々ですが、共通していることは毛穴がつまることです。毛穴が詰まってしまう原因は以下の3つが上げられます。
1. 皮脂が過剰に分泌されること
毛穴からスムーズに排出されない量の過剰な皮脂が分泌されます。これは思春期以降、男女とも男性ホルモンの分泌が増えるためといわれております。
本来女性は、20代になると皮脂の分泌が減少傾向になりますが、大人でも、ストレスや食生活、睡眠不足などの影響で皮脂の分泌量が過剰になることがあります。
2. 毛穴の入り口付近が過剰に角化し、皮脂が出にくくなること
皮脂の出口である毛穴周辺の角質が過剰に厚くなり、毛穴の入り口がふさがれてしまうことです。
毛穴の入り口がふさがれてしまうと、皮脂の分泌が過剰でなくとも、当然皮脂は詰まりやすくなります。
3. 間違ったスキンケアや化粧品選び
過度な保湿、毛穴を詰まらせやすい成分を使った化粧品、メイクなどの汚れがきちんと落とされていないことなど、間違ったスキンケアや化粧品選びです。
油分が多く、毛穴を詰まらせやすい成分が入ったメイクアップコスメや基礎化粧品を使っていたり、メイクをしたまま寝てしまう、といったことも、毛穴を詰まらせる原因になります。
ニキビには白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、化膿性ニキビと4つの種類がありますので、症状によってケアや治療の仕方が違います。
○白ニキビ(初期症状)
白ニキビとは、角栓によって毛穴が塞がってしまう、表面に白、もしくは黄色くポツンと膨らんだでき始めのニキビのことです。
アゴにできることが多く、白ニキビの段階ではまだ炎症は起きませんが、悪化すると炎症を起こして赤ニキビに発展してしまいます。
2.黒ニキビ(初期症状)
黒ニキビとは、毛穴が塞がってしまう白ニキビと逆で、毛穴が開いてしまうことでメラニンや酸化した皮脂がクレーターのように黒く見えてしまうニキビのことです。
鼻の上や鼻の周りにでき、黒くて目立つことから悩んでいる人が多いニキビでもあります。ただし、ニキビの初期段階なのでキチンとセルフケアすればニキビ跡も残りません。
3.赤ニキビ(中期症状)
赤ニキビとは、毛穴に詰まった皮脂などをエサにして繁殖したアクネ菌が炎症を起こした状態のニキビのことです。背中にできるニキビは赤ニキビになりやすいので、引っ掻いてしまわないよう注意しましょう。
白ニキビや黒ニキビが悪化してニキビの周りが赤くなって、炎症を起こしているため指で押すと痛みを感じたりします。かゆみがあるので引っ掻いてしまうとニキビ跡が残りやすいので要注意です。
4.化膿性ニキビ(末期症状)
黄色ニキビとは、赤ニキビがさらに悪化して黄色い膿を持った状態のニキビのことで、炎症を起こしているので痛みやかゆみがあります。
赤ニキビよりもさらに跡が残りやすく、ひどい場合はケロイドのようにニキビ跡が盛り上がってしまうこともあります。
広い範囲で炎症が起きてしまいやすく、化膿性ニキビになってしまうとセルフケアでは治しにくくなります。
にきび治療で一番重要なのは早期の治療と予防です。
早期のニキビでは赤ニキビへの進行を防ぐために肌と毛穴の環境を改善させ、ニキビを出きにくくする治療が必要です。
赤ニキビの場合にはそれ以上症状が進まないための炎症を抑える治療も早急に必要となってきます。
基本的な治療は、にきびの種類と重症度を判断し、塗り薬、飲み薬などの中から最も適切と思われる治療法を選択して行います。
○食べ物:カフェインの入っているコーヒーやチョコレートなど・辛い香辛料・ピーナツなどの豆類は少なめにしましょう。
○ストレス・疲れ:睡眠不足・夜更かしなど不規則な生活は止めましょう。
○生理不順:不規則な生理は悪化の原因です。ひどい場合は、婦人科で診てもらいましょう。
○メイク:ファンデーションは悪化の原因となることがあります。
ファンデーションを使用せずに、アイシャドーや口紅・眉墨などだけを使ったポイントメークにしましょう。
油性コールドクリームなどは悪化原因となるので、乳液タイプの保湿液を使いましょう。
帰宅後や休日は化粧をするのは止めましょう。
クレンジングはしっかり行いましょう。
頭髪が皮膚に触れると悪化しやすいので、前髪はできるだけあげるようにしましょう。